量産型ストライクドッグ
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「『量産設計型ストライクドッグに砂漠走行用ユニット等を装備したのがラビドリードッグ』ていうじゃなーい!? でもアンタ、何を装備させようと、どこで使おうとストライクドッグはストライクドッグですから、残念ー!!」
というわけで、砂漠走行ユニット装備前の量産型ストライクドッグに挑戦してみました。
コンパチーブルキットの利点を活かして、ラビドリー、ストライクそれぞれの脚パーツを足首より下から切断し、ラビドリーの脚パーツにブースターのモールドを移植、不足した装甲をプラ板で補い、ストライクの足首パーツを接着し、バックパックもストライク用のと交換。
いくら、ディーティルにはそんなにこだわら
ない私でも、赤カメラの形状があんまりなので、それらしく修正して出来上がり。
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隣のストライクドッグは80年代末期に製作。
カラーリングはストライクドッグがグンゼ水性カラーのインディブルーなのに対し、ラビドリーはタミヤのフラットブルーで塗りました。
こうして並べてみると、試作機と量産型設計機というよりは、制式番号ATH- 02をかけて製作された「競作機」と考えたくなります。
得物から推察するに、自走砲みたいにアウト
レンジからの火力支援を想定したストライクドッグと、ミドルレンジでの銃撃戦を想定したラビドリードッグの二案が提出され、ストライクはキリコに逆上したイプシロンのせいで本来の持ち味であるアウトレンジでの戦闘がおこなえずに撃破され、一方、キリコの搭乗した
ラビドリーはクエント砂漠や人工天体で活躍
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した結果を受けて、軍部はラビドリードッグの
採用を決定。
(「ビッグバトル」に登場したのがそれ)
この結果に不満を抱いたストライク開発要員が
開発データを持ってバララントに亡命し、そこからデンジャーメロン(エクルビス)が誕生、ア・コバの街でラビドリードッグを粉砕して
鬱憤をはらしたと考えると、裏話的に話がつながっておもしろいと思うのですが、如何でしょう?
開発要員や性能試験のお膳立てに多数の秘密
結社関係者が存在していたことから、誤って
秘密結社製ATとして伝わったと言うのが、
ストライク&ラビドリーに関するオラ設定です。
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sozobo独り言1:「ラビドリードッグの記憶」
ある日、購入したブルーティッシュドッグの組立説明書に「ラビドリードッグ改造パーツプレゼント」の広告を発見し、当時、ボトムズ史上最強の機体だったラビドリードッグを Get!するべく、私は
いろめき立ちました。
応募条件として「箱にある会社ロゴマーク十枚」ということでしたが、当時は組み立てたプラモデルの
保管や、パーツ保存用に1/60シリーズの箱を利用していたので、あと3、4体キットを購入すれば、パーツがもらえるとわかり、小遣いをかき集めて不足枚数分を購入し、マークを応募用紙に貼付けて、さっそく応募しました。
「改造にはストライクドッグが必要です」と注意書きにあり、ストライクドッグも怠りなく入手した
私は、ストライクドッグ組立説明書のラビドリードッグ改造の手引きに掲載されていたラビドリードッグの勇姿に眺め入っていました。
「早く来い来い、改造パーツ」とラビドリードッグの写真を眺めているうち、改造ポイントとして挙げられていた「スコープ、大型インテイク、アイアンクロー、バックパック、サンドトリッパー」のパーツが、説明書に掲載されているラビドリードッグからレジン複製されて送られてくるのだろうと勝手に解釈した私は、ハッチのインテイクを削り落としたり足首を切り取ったりし、あとは上記パーツを取り付ければ完成というところまで組み立てて、パーツ到着の日を待ちました。
ついに到着した改造パーツを見てビックリ、私が想像していたものとは違います。
そのため主要な間接部分を取り外し、左腕ヒジから下の部分と、両足ヒザより下の部分をつけ直すハメになり、そうして出来上がったラビドリードッグは間接部分がすっかりゆるみ、バックパックの重みに耐え切れないかのようにのけぞるか、肩をがっくりと落として疲れたような猫背姿勢しかとれなくなり、
その姿を見る度に「最強機体が…」と何度も涙ぐみそうになりました。
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