ガンドッグ
gundog
「マニピュレータを廃し、その分の重量を装甲や弾薬に割り当て、
絶えまない弾幕射撃で敵を圧倒するというコンセプトのもとに
作られた、スコープドッグ火力支援型のひとつ」という設定で、
以前に製作したマニピュレータレスAT「ディフェンダー」の
反省から、コンパクトにまとめることを心掛けて製作しました。
ナチスドイツ軍の戦車に無砲塔の駆逐戦車というのがあるので、
この種の機体は“デストロイド・トルーパー(駆逐騎兵)”といった
ところでしょうか?
もっとも、私はガンシップならぬ“ガンドッグ”と呼んでいます。

製作ポイント
1.脚部
 グフカスタムのスネ部分より増設装甲を製作し、装甲保持用の
 金具らしきものを1.5ミリプラ板で製作
2.ボディ
 ストロングバッカスのように、メンテナンスハッチ周辺にも厚みを
 増して、装甲を増加したように見せてます。
 腕の取り付け穴を3ミリドリルで拡張し、ポリキャップを本体内に
 仕込み、武装の差し換え交換を可能にしました。
3.武装
 大容量弾倉や機関部など重要部分を装甲で覆ったかのごとく、
 用意したGAT機関砲2挺を感性のままにプラ板で囲い込みました。
 背面がまっさらで物足りないので、何か使えそうなものを見つけたら
 付加してやりたいと思っています

カラーリングは、バフ(土嚢ばかりではもったいない!)をメインに
グレーとレッドブラウンでアクセントを付けました。

「十分な装甲に経験の浅いパイロットからは人気があったが、射撃に
夢中になるあまり突出しすぎて包囲され、救援を求める哀れな声が無線から流れてくるので、ベテラン達には嫌われた機体」という秘話が…。
gundog
gundog
gundog
sozobo独り言2:「ラウンドムーバーの記憶」
 1/60スケールボトムズキットの記念すべき第1号がラウンドムーバーな訳ですが、発売当初は「AT VARIATION」と銘打たれていたので、「(スコープドッグの)バリエーションというよりは、標準だろ!!」という厳しい
ツッコミにさらされた為かはさだかでありませんが、ブルーティッシュドッグやレッドショルダーなどの他キットがすみやかに補充されているなか、このラウンドムーバーだけが当時利用していたお店で見かけることはありません
でした。
その頃は、コレクションの一つとして揃えておきたいなと思う程度で、「取り寄せてもらってでも欲しい!」という
ほどでもなく、また、テレビ本編は終了していてもOVA製作をきっかけに再販されたりしていたので、「そのうち店頭に並ぶだろう」と思っていたら、やがて店頭からボトムズの「ボ」の字すら見かけない状況になりました。
こうなると今度は何がなんでも欲しくなり、進学等で行動範囲も広がったことから、売れ残りや再販の兆しはないかと立ち寄れるプラモ店に何度も足を運ぶなど、ほうぼうを捜しまわったのですが、みつかりません。
2、3年の歳月が流れた1989か1990年頃、何度か立ち寄ったことのある駅前のデパートにて、待ちくたびれたような
へこみだらけの箱に入ったラウンドムーバーをついに発見、やっと入手することができました。
それから数年後、ふたたび 1/60スケールボトムズと遭遇するのですが、かつては入手するのに不自由することが
なかったターボカスタムやマーシィドッグを見ることは無く、あれほど苦心して追い求めたラウンドムーバーばかりが並ぶ陳列棚を見て、時の流れの皮肉を感じました。
(第1稿 2005.03.19)